アスペルガー症候群とは~アスペルガー症候群の部下と働くということ~

アスペルガー症候群の部下と働くということ

「部下さん」が私の部下となり、×ヵ月一緒に仕事をする中で、
私の部下はアスペルガー症候群なのではないか、と思い、私が調べたことや実際に起こったことのまとめ。

アスペルガー症候群とは

発達障害の一種。発達障害の全般に言えることでもありますが、近年注目を浴びはじめた障害の一つ。
言語及び知的な障害症状はないため、周囲からは「変わった人」と思われがちとなる。←私も最初はそうだった。

アスペルガー症候群の主な障害

アスペルガー症候群が抱える代表的な問題は下記のとおり。

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(1) 対人関係の問題

■皆の輪の中に入れない
場にそぐわない発言や回答をしてしまう。空気が読めない。
「近いうちに飲みにいきましょう」と社交辞令で会話を〆ることはありがちだが、それに対して「近いうちとは具体的にいつですか?」等と聞き返してしまう。ふつうの人の間で暗黙のルールとして成り立っているものが分からない。

■相手の気持ちを理解するのが苦手
白髪が増えたことを気にしている妙齢の女性に対して「最近白髪が増えましたね。老けましたね」などと言ってしまいがち。自分が発したその言葉が人を傷つけるということに対して鈍感。

■自己中心的に見える言動
自分の言動が周りに及ぼす影響を考えることができない。
アスペルガー本人の行動により、突発的に発生した問題に部署総動員で取り掛かることになった。が、当の本人は「私は今日は定時で帰る予定です」と動じない。自分の行動が仕事全体にどう影響を及ぼすのかが見えていない、定時で帰るという当初の予定から臨機応変に動くことができない。

☆アスペルガー症候群の人は空気を読んで行動することが苦手

例えば仕事場に置いて、私がチーフに用事があって話しかける必要があるときは、まずチーフが今何をしているかの様子を見て、忙しそうであれば、自分の用件とチーフの現状を天秤にかけ、話しかけるタイミングを決める。よっぽど重大な要件でない限り、他の社員と話しているところに割って入ることはないし、仕事の多忙度はもちろん、チーフ自身のコンディション(機嫌が良さそうとか体調が悪そうとか)も観察して、話し掛け方を変えることがある。部下さんにはこれができない。

また、他人の立場に立って考えることも難しい。
部下さんをり飛ばしたある日の翌日は、特に部下さんに叱咤することなく過ごしていたら「ワタシさんは昨日に比べて今日は機嫌が良いですね」と言った。私が後輩さんを叱っていたのは単に虫の居所が悪いのだろう、くらいに思われていたらしい。いま、なぜ、私が怒っているのかがアスペルガーには伝わらない。もうがっくりだった。

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(2) -1. コミュニケ―ションの問題(受け手として)

■言葉に含まれる意味を察することができない
「午後に備えてコピー用紙が足りないかもしれないので、見ておいてね」と指示されると、例え足りなくても「見た」だけで終了。
「彼女は入社したばかりなので、よく見てあげてくださいね」と言われると、彼女のことをじーーーっと見つめる。

■表情が乏しく、場にそぐわない表情をする時もある
基本的に能面のような顔をしている。会話のスピードについていけず、その場に不適切な表情や大げさなリアクションを取ったりする。(「さっき探してたペン、ここにありますよ」と言ったら世界が終わったかのような仰天顔をされて、こっちがびっくりした。本人はその表情が不自然なことがわからない)

■自分の思考を言葉に出したり復唱したりする
小さな声でひとり言を言う。これはかまってちゃんのこともあれば、自分の言葉が漏れていることに気付かないことがある。「会議室が空いていました」と私に報告したあとで、2回程「会議室が空いていました…会議室が空いていました…」とささやくように復唱したりしている。おそらくこれは、なにか台詞を用意していた際(この場合「会議室が空いていました」)に起きる現象。

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(2) -2. コミュニケ―ションの問題(話し手として)

■不適切な表現や難しい言葉づかい
遠回しに発言することが難しいため、物言いがストレートになり、相手に失礼になったり、きつい表現になったりする。

【会話例】
「ここはもう少し変えた方が綺麗に見えていいと思いますよ」
「チーフ、ワタシさんに文句を言われたのでこの箇所を変更します」

■話が回りくどい、わざと複雑な話し方をする
「このデータの右上にあるグラフを見ていたところ、その下にあるデータのちょっと変かもしれないと思う箇所に気が付いたのですが、そのグラフにもう1度目を通しますと、もう1点違う箇所に気付きまして、それはSUM(エス・ユー・エム)という関数を使っていることが原因のように思われるのですが、そのSUMが何を行っているのか、という意味がわかりません」←「SUMって何ですか?」と聞けばいいだけ。

■説明や表現が下手
「このあとで、さっきのあれしておきます」等、具体的な表現ができず「さっきのあれ」といった指示語中心になる。「さっきのあれって何のこと?」と誰かが聞き返しても、適切な説明ができない。そのため、本人の中で「さっきのあれ」が理解できてるのかどうか、確認する術もないことがある。

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(3)パターン化された行動、頑固で融通が利かない

■マイルールから離れることができない
自分が決めた手順が変わることを嫌い、他人に指摘されても受け入れることができない。

■臨機応変な対応ができない
毎朝行うべき仕事に着手したところに「今日だけその仕事の前に別の業務をして欲しい」と上司が頼んでも、今やっている仕事は毎朝最初にするべき仕事だから、と譲ることができない。

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社員にアスペルガー症候群がいたら、会社としてすべきこと

何が正解なのかわからないが、もし「うちの部下はどうやらアスペルガー症候群のようだ」「アスペルガー症候群と診断が出ている(または診断が出た)」と悩んでいる上司がいたら、アスペルガー本人への適切な仕事割り振り・ケアが欠かせないことはもちろん、周りの社員へのケアも忘れないで欲しい。

発達障害、ADHD、アスペルガー、会社で頭を悩ませがちなことは間違いないが「悪」ではない。
でもこれらは一見しただけでは障害だとわからない分、理解や配慮が進まない部分が大きいと思う。

だってもし、耳が聞こえない社員がいたら? 目が見えない社員がいたら?
耳が聞こえない社員にはコールセンターの対応は無理だが、データ入力ならできるだろう。
目が見えない社員にはデータ入力はできないが、環境さえ整えばコールセンターの対応はできるだろう。
採用した以上は、会社には対応する義務がある。と思う。(会社法とかはよく知らないのであくまでも私の意見)

アスペルガーに対して会社が理解を持てない→「ふつう」として扱うことで、アスペルガーは「なんで自分はこんなにもできないのか」等と鬱病になることもある→周囲の人が「こいつがいつまで経っても仕事ができないのは自分のせいなのか??」と認知に歪みが出てカサンドラ症候群に。。。
どちらも最悪なパターン。

会社の上層部の皆様、どうぞ適切な対応をお願いします。
アスペルガーと思われる部下を抱えて邁進する、毎日がしんどい平社員より。

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アスペルガーから受ける影響

参考:りたりこ発達ナビ東京都自閉症協会

 

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