かまってちゃん。

「アスペルガー」と検索すると、候補に「かまってちゃん」と出てくるけど、この「かまってちゃん」はアスペルガー症候群の症状なのだろうか。

それとも、「アスペルガーです」と宣言することが「かまってちゃんだよ」という、インターネット界の声なのか。

そのへんの事情はわからないけど、少なくとも部下さんは、超がつくほどのかまってちゃん。

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部署の仕事

私の部署は、マルチタスク系の部署で、忙しい。

習得度レベルにややバラつきはあるものの、ワード・エクセル・パワーポイントのオフィス系ソフト、illustratorもphotoshopも使える。Google Appsもフル活用していて、部署内の資料共有は「条件付き書式」が無駄なく組み込まれたスプレッドシートが多い。

「今回はこのプロジェクトをやります」と言った時に、皆がツールを使いこなしている分、何を使って進めればスムーズなのかの判断が各々瞬時にできるから、すごく効率的だと思っている。
分からないことに遭遇したとき、「知っている人に質問した方が早いこと」と「自力で調べた方がいいこと」の違いが同じレベルで共有できている分、無駄も少ない。中途採用者が中心になった部署であることが一因かもしれない。私はこのスピード感が好きだった。

業務量は決して少なくない、むしろ多い方かもしれないけど、みんな動きが早い。遅くまで残ることもあるけど、仕事がなければ周りを過度に気にすることなくサッサと仕事を上がるし、休憩や雑談とのメリハリもある。

基本的に私は楽しく働いていた。(←勤めているのにすでに過去形)

かまってちゃんの始まり

ある日私は、部下さんにデータのまとめを頼んだ。

「先月中旬まで行った〇〇の調査について、同時進行で調査してた□□と比較して明日の会議資料をつくってもらえますか? 分からないことがあったら、先月の資料を見てみてください」

「はい」

データはそんなに難しいものじゃないし、中初級のエクセル関数を使えばすぐにできる、そもそもプリントアウト前の先月の会議資料がエクセルデータで残っているので、それを見れば応用なんてカンタンだ。

この頃はすでに、部下さんはちょっと変だと疑っていたので、難しい仕事は渡さない。

数時間経ってふと気づくと、部下さんはぼんやりとパソコンの画面を眺めていた。できたのかな? と思って声をかけると、部下さんは先月の資料データを開いたままで、今月分の資料づくりは全く進んでいなかった。

「今はどこまで進んだんですか?」

「分からないことがあったので、先月の資料を見てます」

「どこが分からなかったですか?」

よくよく聞くと、部下さんは何から手をつけたらいいのか分からない、と言った。

 

数時間経って、どこまで進んだのかと尋ねられた今、それを言うのか?|д゚)

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じゃあなぜ私に質問してこないのかと聞いたら、分からなかったら先月の資料を見ろとワタシさんが言ったというのだ。

先月の資料を見ろとは確かに言ったけど、、、
ただ眺めていろなんて言っていない、、、

「先月の資料を見て、というのは、分からないことがあった時に、参考にするため参照してね、ということです。それでも分からないときは、質問していいんですよ」

「ワタシさんはそのようにはおっしゃいませんでした」

 

 

まじか|д゚)

 

 

わからないことをわからないと言えないのはなぜ

そこですかさず入る、チーフの助け舟。

「じゃあ、今度から分からないことやどうしたらいいのか困ったことがあったら、まずちゃんと質問しようか。今回は大丈夫? まず、ここから始めてみよう」

 

部下さんは、このチーフの「大丈夫?」が嬉しかったようだった。

 

それ以降始まったのは、分からないことに出会ったときの独り言。

 

「あー…これ難しいな」

 

「よくわかんないな~……どうなってんだ?」

 

「あっ、ヤバッ、変なところおしちゃったかもしれないし本当によくわかんないかm」

 

 

 

分からないんですけど教えてくださいと言え|д゚)

 

 

最初は「どうしましたか?」と声かけをしていたが、次第に面倒になった。。。

私が無視しているせいもあるかもしれないけど、誰かから「大丈夫?」の一言があるまで、この独り言が永遠に続く。

誰かが「大丈夫?」と聞いたら待ってましたとばかりに「実は」と返ってきて、後輩的不明箇所の読み上げが続く。

その「実は」のあとがやたら長くて、全部聞いてもしょうがないことばかり。

私が、何とか〆切までに仕上げたい急ぎの仕事を必死の形相でやっているところに「分からないところがあるのですが」と部下さんがやって来る。

自分から質問しに来たし、ちょっと手を止めて質問に答えようと思って

「何?」

と努めて笑顔を心がけながら促したのに、

「このデータの右上にあるグラフを見ていたところ、その下にあるデータのちょっと変かもしれないと思う箇所に気が付いたのですが、そのグラフにもう1度目を通しますと、もう1点違う箇所に気付きまして、それはSUM(エス・ユー・エム)という関数を使っていることが原因のように思われるのですが、そのSUMが何を行っているのか、という意味がわかりません」

とか言われた日には本当につらい。

 

 

SUMってなんですか?って聞けばよくない?|д゚)

 

 

この、やたら長いわりに何を言っているのかわからない説明が、抑揚のない独特な棒読みで続けられるのが、本当に苦手。しまいには、分からない私が頭が悪いんだろうか??という、なんとも摩訶不思議な気分になる。。。

 

っていうかまず「エクセル SUM」ってググったら?|д゚)

 

Google先生に聞いた方が良いことと、超忙しそうな人の手を止めてまでその人に質問した方がいいことのバランスが分からないのも、なかなかしんどい。

 

会話にならない割には誰かと会話したがる様子があるので、これもかまってちゃんのアスペルガーの症状なのかもしれない。

そう思っても、イライラしてしまう。寛大な心になれない!!!

こんな自分は心が狭いのか、と今日も悶々と悩んだ。

 

部下さんが私の部署に来てからずいぶん月日が流れたが、いまだに「どうしようコレ」と部下さんが大きな声で言って、「分からないことがあったら分からないので教えてくださいって言ってくださいね」と返すやりとりが続いている。

 

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